実例からみるマイグレーションの成功ポイント

マイグレーション

マイグレーションで失敗しない!事例に見る、プロジェクト成功のための基礎知識

マイグレーションは、企業が成長を持続させていくうえで欠かすことのできない戦略の一つです。このことを理解せず、単なるソフトウェアやシステム、データの移行、切り替えと考えていると、費用対効果の低いプロジェクトになってしまう可能性があります。今回は、成長戦略としてのマイグレーションプロジェクトを、成功させる基礎知識について、事例を交えてご紹介します。

【A社の成功事例】マイグレーションを成長戦略の一環として実施

法人向け機器のセールスを行っているA社では、ビジネスを推進していくなかで、「リアルタイム性と生産性」「商品管理システムのレガシー化による訴求力低下」という2つの課題を抱えていました。

そこでA社は、マイグレーションを単なるシステムの移転、切り替えではなく、成長戦略の一環と位置付け、「業務全体のシームレス化」と「ビジネス変化への即応」という2つの方針を策定しました。そのうえで、ゴール到達のための優先順位を決め、ロードマップを描き、その実現方法として「品質」「総保有コスト」「納期」「費用」といった観点からマイグレーションを選択したのです。

A社のマイグレーションでは、顧客満足度の向上を目指すために、商品管理システムの「ユーザーインターフェースの刷新」「データモデル見直し」「機能追加・変更」というブラッシュアップを実施しました。また、シーイーシーの提供するBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)サービスを利用し、保守運用をアウトソーシングすることで、A社スタッフの負荷軽減につながりました。


これらの施策により、A社は商品管理システムに関する調査、改修までのリードタイムを約70%削減できました。また、一般的なシステム更新サイクルである5年間で、初期費用を含めて、約30%のコスト削減を実現しました。さらに、IT担当者がシステムの維持プロセスから解放され、次なる成長ステップに向けた、価値ある業務を行えるようになったのです。まさに、マイグレーションの成功事例と言えるでしょう。

マイグレーションが失敗する理由とは?

一方、マイグレーションが失敗に終わる理由として、主に2つのことが考えられます。1つは社内での意見の対立です。「顧客に対するメリットを最優先とする部署と、コスト削減を最優先とする部署の対立」「実際にプロジェクトの作業に取り組む情報システム部門と、マイグレーションに関わらないユーザー部門との対立」などにより、最終的なゴールを共有できず、プロジェクトが頓挫してしまうケースはよく見られます。

もう1つは、外的動機によってマイグレーションを行うことが原因となるケースです。「保守切れ」「老朽化」「開発技術者確保」といったことを動機としてマイグレーションを行うと、現状の課題、リスクを回避することばかりに注意が向いてしまいます。その結果、新たな価値を生み出すことが難しくなり、費用対効果が低いプロジェクトになってしまうのです。

マイグレーションを成功させるために必要な3つのポイント

マイグレーションを成功させるためのポイントは、次の3点です。

1. 成長戦略に基づいた戦略的選択
コストやリソースを徹底的に洗い出し、ゴールを明確化したうえで、やるべきことに優先順位をつけ、全メンバーで共有します。

2. 価値を生む方針にフォーカス
老朽化したシステムからの単なる移行ではなく、自社の課題を解決し、新たな価値を生み出すことを重点的に議論することが重要です。結果として、企業価値の向上につながります。

3. 保守運用・中長期を見据える
移行したら終わりではなく、その後の保守運用にかかるリソースやコストまで、中長期を見据え、一貫性のある計画を立てるようにします。

この3つのポイントを押さえたうえで、お客様、マイグレーションベンダー、インフラベンダーが適切に連携することが、成長戦略としてのマイグレーションを成功させるための重要なポイントです。

まとめ

マイグレーションは住宅で例えれば、延命を目的に原状回復を行う「リフォーム」ではありません。古い住宅を生かしつつも、新たな価値を生み出す「リノベーション」であるべきです。この大前提を共有しておくことが、マイグレーションの成功には欠かせません。
住宅のリノベーションは、専門家の知識や経験なく行ってしまうとリスクが高まり、かえって物件の価値を下げてしまうこともあります。ITのマイグレーションも同様であり、とくに成長戦略としてのマイグレーションを実現させるためには、専門家の知識や経験をうまく生かしつつ、効率的に実行することが重要です。

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お役立ち資料

成長戦略としてのマイグレーション
-プロジェクト成功のポイント-

事例でひも解くマイグレーション

老朽化した既存システム(レガシーシステム)の維持管理・運用は、限界寸前!解決策として注目されている「マイグレーション(migration)」を実現させるための具体的な「成功事例」「失敗事例」をご紹介。

内容
  • ビジネスを推進していくなかで浮かび上がった2つの課題
  • マイグレーションを成長戦略の一環として定めた2つの方針
  • ゴール到達のための優先順位を定め、ロードマップを描く
  • IT刷新の手段としてマイグレーションを選択した経緯

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